強力なスキーム「android-app://」でサイト内リンクのクリックからIntentを自在に投げる

例えば, YouTubeのURLがあって,

http://www.youtube.com/watch?v=dQw4w9WgXcQ

WEBブラウザ向けにリンクを貼る場合

<a href="http://www.youtube.com/watch?v=dQw4w9WgXcQ">→ Go Movie</a>

と書く.

→ Go Movie

Android端末上では, これをクリックするとデフォルトのアプリ設定がされてない場合は暗黙的インテントが発行されて,

1. 該当アプリ選択ダイアログ

のあと,

2-a. ブラウザでYouTubeサイトの動画が表示される.
2-b. YouTubeアプリで動画が表示される.

となる.

ブラウザアプリとYouTubeアプリをインストールはほとんどの人ががインストールしているだろう.

20151015-083102

20151015-083210

そのリンク記述を

android-app://{package_id}[/{scheme}[/{host}[/{path}]]][#Intent;{...}]

の書式で書く. 書式内 {package_id} は必須.

<a href="android-app://com.google.android.youtube/http/www.youtube.com/watch?v=dQw4w9WgXcQ">→ Go Movie from android-app</a>

これをクリックすると, YouTubeアプリに対して明示的インテントが発行されて, 該当する動画が表示される.

→ Go Movie from android-app

これは以下をセットした明示的インテントを投げるのと等価.

Action:	 ACTION_VIEW
Data:    http://www.youtube.com/watch?v=dQw4w9WgXcQ
Package: com.google.android.youtube

もし YouTube アプリをインストールしていない場合は PlayStoreアプリが起動してYouTubeアプリの画面が表示されてそのままインストールすることができる.

20151015-084402

この書式を使うと

「該当アプリの選択」
「アプリのデフォルトの設定のクリア」

というユーザからみて煩わしい動作がなくなる上, 明示的インテントの

「該当するパッケージがみつからない」

という場合に対しての開発側の手間も省ける.

書式にあるようにこんな記述も可能.

<a href="android-app://com.example.app/
  #Intent;action=com.example.MY_ACTION;
  i.some_int=100;S.some_str=hello;end">...

これは以下明示的インンテントと等価.

Action:	 com.example.MY_ACTION
Package: com.example.app
Extras:	 some_int=(int)100
         some_str=(String)hello

便利だが, いつからこんなのあったんだ?

スキームはスキームなのかっ!?

注意: ブラウザ互換

Intent | Android Developers

Cross Reference: ../Intent.java