【SwiftUI】再描画の伝播 - @State と @Binding

なんとく「対」で使う雰囲気だけで使っていた @State と @Binding。

そうでもないらしい。

 

🔄 @Binding はいらない

親のカウンターの値を子に渡す。


struct Parent: View {
  // Left side of mutating operator isn't mutable: 'self' is immutable
  // private var count = 0
  @State private var count = 0

  var body: some View {
    VStack {
      Button("\(count)") {
        count += 1
      }
      Child(count: count)
    }
    .padding()
    .background(.yellow)
  }
}

struct Child: View {
  let count: Int

  var body: some View {
    Text("\(count)")
    .padding()
    .background(.white)
  }
}

どうやら、子で @Binding を付けずに受け取っても再描画される。

@State がなくても伝わる? と思ったが不可。

struct 内のプロパティは var でも immutable

らしい。

 

🔄 @Binding を付ける

親に「$」、子に「@Binding」を付けて渡す。


struct Parent: View {
  @State private var count = 0

  var body: some View {
    VStack {
      Button("\(count)") {
        count += 1
      }
      Child(count: $count) // *
    }
    .padding()
    .background(.yellow)
  }
}

struct Child: View {
  @Binding var count: Int // *

  var body: some View {
    Text("\(count)")
    .padding()
    .background(.white)
  }
}

挙動は、最初と同じ。

あれ、@Binding って何だったの?

 

🔄 子で値を更新する

今度は、子でも受け取った値を更新してみます。


struct Parent: View {
  @State private var count = 0

  var body: some View {
    VStack {
      Button("\(count)") {
        count += 1
      }
      Child(count: $count)
    }
    .padding()
    .background(.yellow)
  }
}

struct Child: View {
  @Binding var count: Int

  var body: some View {
    Button("\(count)") {
      count -= 1 // *
    }
    .padding()
    .background(.white)
  }
}

親も更新されます。

双方向に再描画できるようです。

Jetpack Compose では「単方向」のみですが、その前の Android View でいうところの「View Binding」に似ています。

 

🔄 まとめ

  • struct 内のプロパティは var でも変更できないので @State を付ける。
  • その値の変化は子に再描画を @Binding なしで伝播できる。
  • 子で @Binding で受ければ、さらに親にも伝播できる。

参照してるイメージというべきか。

👉 【SwiftUI】@State を 子 View でどう受けるか 🤔 - @Binding hatena-bookmark


Jetpack Compose から SwiftUI に来ましたが今の謎をどうにかしたい 😩

Swift 初心者です。Kotlin からきました。

Apple 公式サンプルコードを3日間 ROM ってました。

👉 sample-backyard-birds/Multiplatform/Birds/BirdsSearchResults.swift at main · apple/sample-backyard-birds hatena-bookmark

どうも納得ができないので書き換えてみました。

動かしてみると3つとも特に問題ないような感じに見えました。

ネットで調べていると、どうもこちらも変化が激しいようで、どの記事を信じたらいいのか分かりません。

コードを見比べながら分からないこと、今後調べたいこと、を洗い出してみます。

 

😩 init()

ここで必要なのですか。なくても引数は同じ。


init(searchText: Binding<String>, @ViewBuilder content: @escaping (Bird) -> Content) {

パフォーマンス的な何か、なのでしょうか。

 

😩 KeyPath


_birds = Query(sort: \.creationDate)

すべて、Xcode 任せなのですが、省略できないんです。Bird が。

「Path」というぐらいなのでどこかに通せばいいと思っているのですが。

 

😩 Property Wrapper

いきなりでてくる _(アンダースコア)付きのこれ ROM 勢としては驚きました。

どこにもないのにいきなり登場してくる。

どこかに何か隠れてますか。


struct BirdsSearchResults<Content: View>: View {
  @Binding var searchText: String

  init(searchText: Binding<String>, ...) {
    _searchText = searchText

以下すべて挙動が同じに見えます。


struct BirdsSearchResults<Content: View>: View {
  @Binding var searchText: String


struct BirdsSearchResults<Content: View>: View {
  private var searchText: String

  init(searchText: Binding<String>, ...) {
    self.searchText = searchText.wrappedValue


struct BirdsSearchResults<Content: View>: View {
  private var searchText: Binding<String>

  init(searchText: Binding<String>, ...) {
    self.searchText = searchText

  var body: some View {
    let searchText = self.searchText.wrappedValue

ここの部分。


_searchText = searchText
_birds = Query(sort: \.creationDate)

以下記事で勉強したのですが。

👉 SwiftUI Property WrappersクラスのwrappedValue・projectedValue一覧表 #Swift - Qiita hatena-bookmark

隠しているものを丸出しに露出させることなどできるのでしょうか。

 

😩 $0

この記述よく見かけます。


birds.filter {
  $0.speciesName.contains(

分かりづらい感じがしますが、なぜ具体的なものに置き換えないのでしょうか。

Kotlin でも同様な記述があり、よく怒られていました。

 

😩 まとめ

対象の Apple サンプルコードは WWDC2023 のものなので約1年前ぐらいで、そんなに古くはないと思っています。

どうかどうかよろしくおねがいします。



【Xcode】Auto-Completion がおかしい 不具合の理由 → DerivedData

なぜか、

通常プロジェクトと Playground では Auto-Completion が違う。

マルチなクロージャーを含む


Button(action:label:)

を Auto-Completion で生成して、全クロージャー展開しようとするとできない。

せっかく Playgorund で Completion の使い方を掴んだような気がしてたのに!


 

🛠️ 症状

クロージャー展開しようとすると以下の感じ。

Playground 側は OK。


// Playground

Button {
  code
} label: {
  code
}

// Button(action: <#T##() -> Void#>, label: <#T##() -> View#>)

フォーカスの当たったままコピーすると設定記述的なものがテキストで取得できる。

これが、既存プロジェクト側では、なぜか、展開できない。


// Project

Button(action: {}, label: {
        Text("Button")
 })

// Button(action: /*@START_MENU_TOKEN@*/{}/*@END_MENU_TOKEN@*/, label: {
//   /*@START_MENU_TOKEN@*/Text("Button")/*@END_MENU_TOKEN@*/
//    })

なんやこれ。

プロジェクト内に同様な記述があると思って探しみたけど見当たらない。

登録されている Completions を


Editor
  ↓
Show Completions

で確認しても問題はなさそう。

あれこれやっていると、直ることがある。


- Xcode 再起動直後だけ一瞬直る。
- しかし、2回目ぐらいから戻っておかしくなる。

よって、キャッシュか何かを読み込んでいる、と想像。

 

🛠️ 修正・対応方法

これでいけた。


rm -rf ~/Library/Developer/Xcode/DerivedData/*

👉 Xcode Quick Fix - Clear Cache hatena-bookmark

以下でも直ったのかもしれない。


Product

  ↓

Clean Build Folder...

  +

Option


👉 [Xcode][小ネタ] DerivedDataの削除についての備忘録 | DevelopersIO hatena-bookmark

 

🛠️ まとめ

DerivedData を削除することで効果が出る不具合。


- Build Failed
- ストレージが肥大
- Completion がおかしい

キャッシュのようなもので消しても問題ないらしい。

場所はデフォルトで、


~/Library/Developer/Xcode/DerivedData

で以下メニューから確認できる。


File

 ↓

{project name} Settings...

少し前に、Xcode をバージョンアップデートしたのでそれが影響しているのかもしれないです。