JetBrains系IDE(Android Studio、IntelliJ IDEA、PyCharm、WebStorm など)では、「Sticky Selection(固定選択)」という便利なモードがあります。これは、カーソルを移動するだけでテキスト選択を継続できるモードで、範囲選択を効率化できます。
通常は「Toggle Sticky Selection」にショートカットを割り当てて使いますが、デフォルトでは設定されていないため、手動でキーを割り当てる必要があります。たとえば、筆者は Control + Space に割り当てようとしました。しかし、ここで問題が発生しました。
🤔 Control + Space を設定しようとすると、IMEが切り替わってしまう
ショートカット設定画面で「Toggle Sticky Selection」に Control + Space を登録しようとすると、なぜか入力欄が反応せず、MacのIME(日本語入力)が英語に切り替わってしまいます。
つまり、IDEのエディタがそのキー入力をキャッチする前に、macOSのシステムが先に反応してしまっているのです。
これは macOS のデフォルト設定で、Control + Space は「入力ソースの切り替え」に使われているからです。Macで複数の言語(たとえば日本語と英語)を切り替えている人にはおなじみのショートカットですね。
このままでは、IDEエディタ側でショートカット登録ができません。そこで、macOS側の設定を変更する必要があります。
🤔 macOSのショートカット設定を変更して回避する
macOS のシステム環境設定から、ショートカットの競合を解消しましょう。
1.「システム設定」アプリを開く
2. サイドバーから 「キーボード」 を選択
3. 右側にある 「キーボードショートカット…」 をクリック
4. サイドメニューから 「入力ソース」 を選択
5. 「前の入力ソースを選択」 に割り当てられている ^ スペース(Control + Space) をクリック
表示されたチェックを外す、もしくは他のショートカットに変更
これで macOS 側が Control + Space を使わなくなるため、IDE側の設定画面で正しくこのキーを登録できるようになります。
🤔 無事にショートカット登録が可能に!あとは設定するだけ
macOS 側の干渉がなくなれば、IDE側の設定画面で Control + Space を「Toggle Sticky Selection」に自由に割り当てられるようになります。
1. IDE の「設定(Preferences)」を開く
2. Keymap(キーマップ) を選択
3. 検索バーに「Sticky Selection」と入力
4. 「Toggle Sticky Selection」を右クリック → Add Keyboard Shortcut
5. Control + Space を入力 → OK
設定後、エディタ上で Control + Space を押すと Sticky Selection モードに入り、矢印キーなどでカーソルを動かすたびに選択範囲が伸びていくことを確認できます。
🧑🏻💻 まとめ:macOSの干渉を避ければ自由にカスタムできる
Control + Space は便利なショートカットですが、macOS のデフォルト設定でIME切り替えに使われているため、IDEのエディタではそのままでは登録できません。
しかし、macOS の「キーボードショートカット」設定から「入力ソースの切り替え」を無効化または変更すれば、競合を回避できます。
この一手間を加えることで、自分の作業スタイルにあったショートカット環境が整います。エディタをもっと快適に使うためにも、こうした細かい調整はぜひ試してみてください 🎉
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