Google AdMob Mediation を実装したほうがいいんぢゃねか!? で 使い方

Google が 広告パブリッシャーに向けて力を入れ始めているせいか
やたら、最近良く聞くようになった「メディエーション」という言葉。
その他スマホ広告会社もあれこれこの言葉を飛び交わせていたりします。

mediation
【名詞】【不可算名詞】
調停,仲裁.

意味合い的には、「仲裁」ということで、複数の広告ネットワークの間に入ってコントロールするということのようです。

AdMob 広告ネットワーク メディエーション - AdMob ヘルプ

現在、Admob実装を行ってるのであれば、数分程度で以下のように実装可能。

+ AdMob(パブリッシャー ID)

+ Mediation (メディエーションID)
    + AdMob ネットワーク(パブリッシャーID)

この親子関係を意識しつつ手順としては以下のみ。

・コード内「パブリッシャーID」を「メディエーションID」に。
・広告ネットワークで「AdMob」を選択。(ON/比率100%)
・メディエーション管理画面から、「パブリッシャーID」を設定。

これで、単独Admobと同じ状態で「メディエーション経由のAdMob」の実装が完了です。

表示割合は、Google Mediation の管理画面で操作できるので、クリック単価や広告在庫の状況をみながら、ブラウザから変更ができ、
で、この「子」の部分には、複数の広告ネットワークを利用でき表示比率を設定することができます。

Mediation (メディエーションID)
  + AdMob ネットワーク(パブリッシャーID) 40%
  + InMobi(Inmobi ID) 30%
  + i-mobile(Site ID, Partener ID, media ID) 30%

admob mediation

開発者からすると、自前でコード内で切替処理実装、パッケージング、公開という作業や、通信を利用した 40:30:30 などのパッケージ外からの表示比率変更反映処理実装などの手間が省けてうれしいところ。

各広告ネットワークのSDKやアダプターのライブラリをapkにいれるだけで利用できます。

この子の「広告ネットワーク」部分はあらかじめ管理画面から設定できる国内広告ネットワークは3社程度ですが、続々参入の予定らしいですが、管理画面に表示されない広告ネットワークは自作でアダプター部分を実装して、管理画面の「カスタムイベント」から利用したりします。

Mediation (メディエーションID)
  + AdMob ネットワーク(パブリッシャーID)
  + InMobi(Inmobi ID)
  + i-mobile(パブリッシャーID, メディアID, スポットID)
  + Adlantis(Adlantis ID)

カスタムイベント(CustomEventBannerクラス) を利用して実装するとよいです。

AdMob MediationのCustomEventBanner実装 | 湘南社中テクニカルブログ

バナー - Google デベロッパー アカデミー — Google Developers

Ad Network Mediation - Publisher Instructions - Google AdMob Ads SDK — Google Developers

【Android】XML Layoutファイルを使用せずAdlantisの広告を組み込む方法

XMLに埋めておいて gone で非表示にしておく
Android開発 AdMobが表示されなかった時に他の会社の広告を表示する - えんたつの記録

AdviewSDK_Android/src/com/kyview/adapters/AdlantisAdapter.java at master · adview/AdviewSDK_Android · GitHub

ViewをCustomBannerクラスから操作しようとすると少し面倒になったりします。
Ad部分XMLをあらかじめ記述しようとすることでViewの操作を最小限にするほうがいいような。

渡せる引数は、ドキュメント内サンプルコードやダウンロードしたアーカイブないjavadocを参照することで理解できると思われます。

で、最新版GoogleAdMobSDKには、この親が複数の子をハンドルする「メディエーション」な機能の他に
「AdMob eCPM Floor Beta」
なる目玉的な子供の広告ネットワークコンポーネントが同梱されています。

これは、AdMobのパブリッシャーIDを利用した文字通り「表示する広告のeCPMの下限」を設定できるというものです。

「AdMob」と「AdMob eCPM Floor Beta」のIDは重複できません。なので、上記の家族構成がこれを使う場合はこうなってきています。

Mediation (メディエーションID)
  + AdMob eCPM Floor Beta(パブリッシャーID)
  + InMobi(Inmobi ID)
  + i-mobile(パブリッシャーID, メディアID, スポットID)
  + Adlantis (Adlantis ID)

でこんなことをふと。

「Google は他社広告ネットワークの状況を監視できる」

いくら他社ライブラリを実装しているとはいえ、親は Google Mediadion SDK。
当然、アプリ公開側の割合設定も、かんたんな操作可能がゆえに、ほぼリアルタイムで把握できるはず。

にわかな中小広告ネットワーク会社もたくさん登場していますが、果たしてー。


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