「縦長で60秒以内」だけで、アップロードして公開できますが、YouTube の推奨する「アスペクト比 9:16」で見やすい画面で公開したいですよね。
ffmpeg で「動画ファイルのアスペクト比の変更」をやってみます。
動画に写ってる映像のアスペクト比はそのままで保持します。
「余白の追加 (pad)」と「切り抜き (crop) 」することで動画ファイルのアスペクト比を 9:16 にする、という話です。
少しやってみたので書いてみます。
以下は、参考になるエントリーです。
👉 Resizing videos with ffmpeg/avconv to fit into static sized player - Super User
👉 video - FFmpeg - scale and pad - Super User
👉 リサイズする scale | ニコラボ
🎞️ 考えられる基本パターン
出来上がりのアスペクト比は、9:16 です。
元動画が縦長であれば、
以下のどちらか。
横長であれば、
以下のどちらか。
というかんじで、
「余白の追加 (pad)」や「切り抜き (crop) 」
をします。
🎞️ ffmpeg の video_filter を使う
分かりやすくするために、「縦長」、「横長」といいましたが、実際は、元動画のアスペクト比が「9:16」を超えるか超えないか、が大事になります。
元動画アスペクト比が 9:16 より縦長の場合
ffmpeg -i input -vf "pad=ih*9/16:ih:-1:-1" output
ffmpeg -i input -vf "crop=iw:iw/(9/16)" output
元動画アスペクト比が 9:16 より横長の場合
ffmpeg -i input -vf "pad=iw:iw/(9/16):-1:-1" output
ffmpeg -i input -vf "crop=ih*9/16:ih" output
pad / crop 共に、中心に合わせています。
🎞️ もう少し便利に
元画像のアスペクト比は ffmpeg は認識できるので、そこを判別させます。
pad するか、crop するかは、動画内容の目視判断で。
ffmpeg \
-i input \
-vf "pad='if(lt(iw/ih,9/16),ih*9/16,iw)':'if(lt(iw/ih,9/16),ih,iw/(9/16))':-1:-1" \
output
ffmpeg \
-i input \
-vf "crop='if(lt(iw/ih,9/16),iw,ih*9/16)':'if(lt(iw/ih,9/16),iw/(9/16),ih)'" \
output
もし、画像が大きすぎる場合は,",scale=720:1280"
など追加して、アスペクト比を保持しながら縮小します。
🎞️ まとめ
最初のリンクにあるコードでも意図する 9:16 動画 は作成できたのですが、気持ちが悪いので基本的なとこだけ調べてみました。
video filter を以下の形にまとめておけば、出来上がりの width x height を考慮したスクリプトが自在に書けそうです。
-vf "pad='max(iw,ih*(720/1280))':ow/(720/1280):-1:-1,scale=720:1280"
-vf "crop='min(iw,ih*(720/1280))':ow/(720/1280),scale=720:1280"
今後も、公式マニュアルを見ながら、あれこれやってみたいと思います。
👉 pad - Video Filters - FFmpeg Filters Documentation
👉 crop - Video Filters - FFmpeg Filters Documentation
👉 scale - Video Filters - FFmpeg Filters Documentation
👉 Expression Evaluation - FFmpeg Utilities Documentation